ナット˙キング˙ゴールが『国境の南』お歌っているのが遠くの方から聞こえた。もちろんナット˙キング˙ゴールはメキシコについて歌っていたのだ。でもその当時、僕にはそんなことはわからなかった。国境の南という言葉には何か不思議な響きがあると感じていただけだった。その曲お聴くたびにいつも、 国境の南にはいったい何があるんだろうと思った。 .... (村上春樹:国境の南、太陽の西)
村上春樹の作品《国境の南、太陽の西》に描かれた国境の南は無限な可能性があるところだ。広がっていく風景に思い遣りに溢れる。この小説への憧れが満ちる主人公がその思いを持ち歩いて愛する墾丁に辿り着く。国境の南を完成させ得るために努めてきた。
国境の南が埔頂に足を止めた。美しい風景、ギリシャ風の建築、思い遣りのあった人々が絡んでいるところだった。遠くの方から聞こえたナット.キング.コールの<国境の南>とはやや変わることもある。変わらないこともある。
国境の南って一体どんなものなのか?尋ねてみたくはありませんか?